清水建設㈱広島支店設計部  石 川 慎 一 郎

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建築の道を志したきっかけ:幼い頃父のスケッチを見てモノづくりが好きに
最近手がけた作品:南山大学名古屋キャンパスS棟
得意分野:意匠設計/教育施設
仕事をするにあたって心掛けていること(ポリシー):常に相手の立場になって考える
座右の銘:go with the flow
好きな建築家:三分一博
好きな建物:バルセロナパビリオン
好きな芸能人:安室奈美恵
好きな作家:特になし
好きな食べもの:餃子
趣味:釣り、キャンプ、子育て

私の趣味の一つにフライフィッシングとタイイングがあります。フライフィッシングとは、釣りの一種で虫などに見せかけた毛針を使用します。その毛針を作ることをタイイングと言います。祖父の代から受け継がれてきた趣味で、小学生の頃からよく父と釣りに出掛けていました。

東京に勤務していた頃は近くに釣り場も無く、子供も生まれたりでなかなか釣りに行けませんでしたが、4月から広島転勤になり少し行けばいい川があるようなので、また再開しました。

一言にフライフィッシングと言っても、狙う獲物や毛針の種類、釣る場所によって攻め方は様々です。私は写真にあるように渓流でアマゴやイワナを狙う場合が多いです。

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                   先日、父と行った岡山での釣りの様子(ボウズでした…)

渓流釣りはまさに自然との戦いです。フライフィッシングで重要なものの一つに自分が狙った場所へ正確に毛針を投げ入れる技術、キャスティングがあります。海や管理釣り場など広い場所なら自由に竿が振れるのでまだ楽ですが、渓流釣りの場合はそうはいきません。周りの木々の枝や岩、蜘蛛の巣など障害物ばかり、魚に食われた毛針の数より障害物にひっかかって無くなった毛針の方が断然多いです。キャスティングが下手なばっかりに自分でタイイングした毛針を魚でなく、枝に食われてしまう悔しさ。それをバネに自分の腕に磨きをかけるのもフライフィッシングの醍醐味の一つと思います。難しいポイントで障害物をくぐり抜けながら、自分が狙った場所へピンポイントにキャスティングできたときは、魚がヒットしなくても気持ちがいいものです。

次はタイイング。基本的には魚が食べる虫などに似せて、鳥の羽や糸を使って毛針を作る訳ですが、これも一言に毛針と言ってもその種類はいくつもあります。水面に浮かせるドライフライ、水中に入れるウェットフライなど、狙う獲物や場所、季節や時間によってどの毛針が一番釣れるかは誰もわかりません。実践あるのみです。私は最もポピュラーなドライフライを多用します。水面に浮かせた毛針を川の流れに任せて流していき、魚が来るのをじっと待ちます。水面まで魚が上がってきて、毛針に食いつく瞬間が溜まりません。

とにかくフライフィッシングは奥が深い。小学生からやっていますが、全く自分の思い通りにはいきません。前の晩から毛針を巻きながらシミュレーションを重ねて当日に挑みますが、毛針だけ何個も無くなって、ボウズで帰ることも多々あります。釣った魚は基本的にはキャッチ&リリースなので、食べるのを楽しむ訳でもない。それで楽しいの?とよく聞かれますが、やっぱり自分の作った毛針で魚を釣り上げるあの瞬間が忘れられない。

いつかは自分の創作フライで必勝パターンを編み出して、それを教えに息子と一緒に川へ行けるように、これからも研究を続けたいと思います。

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                                                       タイイングのツール(祖父と父からの貰い物)