(一社)広島県建築士事務所協会 吉武 綾子

 三つ葉、セリ、青じそ・・・。食欲が落ちがちなこの季節にさっぱりと食事をいただくことのできる救世主、薬味の存在は欠かせません。そうめんや冷奴へのトッピング、炒めものに潜ませても美味しいし、ジェノベーゼにしても◎。頼りになる縁の下の力持ち的な感じで、私は常に冷蔵庫にストックしています。そしてこれらの香りのいい“葉っぱ”が全部『和ハーブ』と呼ばれる植物に分類されるのを、皆さんはご存知ですか?

私が『和ハーブ』なるものに初めて触れる機会があったのは、1年と少し前くらいです。興味本位で行った講演会で初めて和ハーブと言う言葉を知り、へぇ~と思ったところで和ハーブ満載のお料理をいただき、これでお腹のほうが大満足(笑)。本来身近にある植物、という点も合わさって、すっかり魅了されてしまいました。

そしてその後、その場に居合わせた方々とで盛り上がり、和ハーブ検定まで受験したほどです。

ハーブと言うとすぐに思い浮かぶのは、ローズマリーやフェンネル、バジルなどだと思います。これらはヨーロッパで伝統的に料理や保存料、香料などに用いられてきた植物ですが、最近はスーパーやハーブティーのお店でもよく見かけることができ、生もドライも色がきれい。生活に取り入れやすいので、馴染み深いです。

一方、和ハーブとは、身土不二の概念のもとに江戸時代以前から日本に存在する植物と定義されていますが、広島の街中ではなかなか野生で生えているのを見かけることはありません。スーパーで見かけることが出来るのもフレッシュではわずかだし、ドライになればみんな茶緑色。派手さはまったくなく、『和ハーブ』だと意識しなければ見過ごしてしまいそうな普通の草です。

なので、鎌倉での和ハーブ散策に参加した時は、驚きの連続でした。国産タンポポと西洋タンポポの見分け方、野生の三つ葉にカキドオシ、ユキノシタ。地域が違うと自生している植物の種類も量もまったく違います。散策中は小学生の頃に公園で草花を摘んで遊んでいた記憶が蘇ったりしました。

むしろ、今よりもあの頃の方が無意識のうちに知識を得ていたかもしれません。

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巻きのある新芽の三つ葉は食べる価値あり!の貴重さだそうです

散策の後に『春の恵みを食べるとその1年は元気に過ごせる』という講師の方のお話を聞きながらみんなで調理実習をして食べたのは、

・タンポポのサラダ

・ユキノシタ、よもぎ、タンポポ、カキドオシ等々の天麩羅

・スギナ&野蒜味噌のおむすび

・蒸し鶏 和ハーブのジェノベーゼがけ

・和ハーブのラープ風炒め

・和ハーブのスープ

と盛り沢山で、どれも広島ではなかなか食べることの出来ない貴重さを味わってきました。やっぱりお腹が満たされると、私の満足度はかなり高くなります(笑)。

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調理実習で食べた品々

和ハーブを通じて知り合えた方々とのご縁は多地域に及びます。皆さんは身近で生のものを購入できたり、自分でも栽培しやすい住環境にいらっしゃったりして、羨ましい限りです。

広島でも日々の生活にもっと上手く取り入れることが出来るようになればいいのに。。。と思いますが、なかなかそうもいかないので、私はドライになっているものを購入し、お茶として飲んだり、ミルにかけて和ハーブソルトを作成したりして、毎日の食事にアクセントをつけて楽しんでいます。

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クロモジの葉とヤブニッケイの葉に岩塩を加えてミルで粉砕

昔から日本に存在する植物のチカラを借りて体調を整え、まずはこの夏の暑さを元気に乗り切りたいと思います。皆さんも和ハーブ生活、いかがですか?

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イブキジャコウソウ、ヤブニッケイ、クロモジで作った和ハーブソルトを使って鶏ハムを作成中