私のお気に入りはズバリ、苔玉です。

苔玉とは、ミニ盆栽や観葉植物を苔で球状に包み込んだものです。最近はガーデニングショップやインテリアショップでも目につくようになりました。

私と苔玉との出会いは、今から6年前、広島市の中央公園で「やまなみ大学」の講習会があり、苔玉教室を受講した時です。その後、講師の先生を訪ねて、口和町まで出向いて土の作り方などを学んだこともありました。

それではまず苔の主な種類について説明します。杉苔、銀苔、ハイゴケ、ミズゴケなどが代表的な苔です。

杉苔は日本庭園でよく見られます。京都、東福寺の方丈北庭の市松模様の杉苔と敷石とのコントラストは斬新なモダンデザインで、とくに有名です。先日、念願がかなって実物を見る機会に恵まれました。



銀苔やホソウリゴケは、道端に辛抱強く生えている皆さんにおなじみの苔です。しかしこの苔も観察を始めると、いろいろな形の苔に出会います。私は朝晩に愛犬の散歩をするのですが、アストラムラインの古市駅前の駐輪場で、ハート型の苔を見つけた時は、「やったあ!」と思わずガッツポーズをしてしまいました。携帯で撮った画像です。

 

ハイゴケは、苔玉でよく巻いてある苔です。苔足が長く苔がバラバラになりにくいので使いやすいです。夜露朝露などの湿気がないと弱って枯れて茶色になりますので、屋外での鑑賞をお勧めします。私の場合はスイセン(テータ・テート)の球根を苔玉に植えておき、毎年春先になると花をつけるので見て楽しんでいます。



乾燥ミズゴケは、オーストラリア産などがホームセンターに売っています。もともと乾燥しているので、扱いが簡単で苔玉作りには打ってつけです。

今回はこのミズゴケを使って苔玉の作り方を誌上で説明してみたいと思います。

①ミズゴケを水で濡らし、お好み焼きの生地を伸ばすように、丸く厚さを均等にしておきます。

②事前に購入しておいたミニ観葉植物をビニールポットから出して、いらない土を落としておきます。

いらない土は、苔玉の土の中に混ぜて入れても構いません。ミズゴケの苔玉に合う植物としては、パキラ、コンシンネ、クワズイモ、ヘデラ(アイビー)などがお勧めです。ちなみにこれらの植物は室内専用と考えて下さい。秋冬の霜で枯れてしまします。

③土づくり・・・



左から、ケト土(盆栽によく使う。黒くて粘度の強い土。ホームセンターや園芸店で入手)、くん灰(もみがらを灰にしたもの。農家で分けてもらうかホームセンターで入手)、ピートモス(水苔などを粉砕したもの。ホームセンターや園芸店で入手)

3種類の材料に水を混ぜて、こねて、いわゆる泥団子を作ります。植える植物の大きさにもよりますが、両手で丸めることができるくらいの大きさで良いと思います。量は目分量です。水の量は少なすぎるとパサパサ感があり丸めませんし、多過ぎるとベチャベチャします。水加減は少し慎重にお願いします。

④植物の根の周りに土を丸く付けていきます。まん丸い「泥団子」をつくるような手付きをイメージして下さい。水加減がうまくいくと、上手に球状に仕上がります。仕上がったと思ったら一度、立ててみて下さい。バランスが悪いと、倒れてしまいますので、底面を微調整しながら形を整えて下さい。自立できるとOKです。



⑤次に、ミズゴケを張り付けます。根気のいる作業です。とにかく粘り強く、貼り付けて下さい。このままだとポロポロとミズゴケが落ちるので、糸で締めます。釣りのテグスを使う人もいますが、今回は木綿糸を使います。少し太めのものがよいでしょう。糸の色は、白か黒が普通ですが、ミズゴケとのコントラストを考慮して白糸を使います。20回ほど巻いて締めれば出来上がりです



⑥日頃のお手入れについては、春夏は1週間に一度、秋冬は約1カ月に一度、バケツなどに貯めた水にジャボンと浸けてあげます。1分も浸ければよいと思います。あまり水分が多いと植物が根腐れを起こすのでご注意ください。目安は苔玉を持ち上げて、とても軽くなっていたら(水分が抜けてカラカラの状態)、水に浸ける時です。劣化して、巻き糸が切れた場合は、もう一度巻きなおします。置き場所は、直射日光の当たらない、冷暖房の風が直接当たらない、一日の温度差があまりない室内が植物にとって、ベターです。これはどの植物にも当てはまると思います。お気に入りのお皿を選んで、飾ってみましょう。これであなたも苔玉職人です。下の写真は私の作った作品です。



苔玉の見本を事務局においておりますので、お近くにお越しの際は、お立ち寄りください。