旅は人生に彩りを添え、人生を豊かなものにしてくれる。学生時代から外国へ行ってみたいという願望はあったが、当時は東京で親から仕送りをしてもらっている身分、とても許されることではなかった。

友人の何人かは当時流行りであった旅のルート、横浜港から船でナホトカへ渡り、シベリア鉄道を利用してヨーロッパへ行った。私が初めて外国旅行をしたのは今から18年くらい前、行き先は台湾であった。その時は団体のツアーで、土産物店が観光とセットにされていた。無理やり連れて行かれる土産物店は省略して、その時間をもっと観光に振り向けてもらいたいと思ったものだ。また、「何分までにバスにお戻りください。」という言葉に何度悔しい思いをしたことだろう。

そうした経験からできるだけ自由がきくツアーを選ぶようになり、最近はフリープランを活用している。

そのためにも準備が必要となる。 2度と訪れることができないかも知れないという気持で貪欲に、しかもその時の状況により変更できるような、応用がきく計画作りを心掛けている。

楽しみは行き先を決める時から既に始まっている。

【旅に出かける前に】  

  旅のテーマといえば難しいが、何をしたいかということ。ガイドブックを2冊以上手に入れてどんな面白いものがあるのか。訪れる街、見学する建物、その土地でやりたいこと。必ず行きたい場所、もし行けたらという所など興味をそそるものが自然に頭の中に浮かんでくる。それをリストアップするだけ。

行き先を定め、複数のガイドブックから自分用の使いやすい携帯版ガイドブックを作る。この作業が実に楽しい。最近はインターネットで様々な情報が手に入るので非常に楽になった。

 携帯版ガイドブックの作製

 最初は罫線だけが引かれているハンディタイプの手帳を使っていたが、最近ではモレスキーの無地の手帳を主に使っている。

 旅行日程、ルート、宿泊するホテル、交通機関の情報(例:地下鉄路線図、乗降駅、)観光する場所、レストラン情報など。作りながら頭の中で旅を組み立てる。

 

 イタリア主要都市の鉄道ルート図              ベネチアのキャナルグランデの水上バスルート

 

  当然訪れる国の通貨(円への換算率)は頭の中に入れると共に手帳に記入する。

ホテルの場所の分かる地図はもちろんのこと、ホテル周辺の利便施設(レストラン、コンビニ等・・)。

観光する施設の位置、開館時間、休館日、施設の内容は要チェック。

手帳を見て空想旅行できるように、そうすれば現地に行って楽しく行動できる。

 

フィレンツェ – シエナ :バス時刻表                 シエナ 市街図 

  

 訪れる施設の概要を紹介したもの                  レストランの候補

         

  散策ルートの例                                   メニューの例

【旅行中】  

 ①人間の記憶は当てにはならないので、それを補うためには写真(これはというものにはカメラを向ける。ただし勝手に人の顔は映さない。撮る時は必ず相手の了解を得ること。撮影できない所もたくさんあるので注意が必要。)そしてメモをする。メモは簡潔に。現地ではよく見て、とにかく楽しむこと。

 ②パンフレットなど資料収集

  積極的に現地の人と会話(ボディーランゲッジ、必要と思われる言葉はメモしておく。)

  例: 写真を撮ってもいいですか?もっと安くして等・・。指さし会話帳も結構役に立つ。

  現地で手に入れた地図やパンフレットは帰った時の資料整理で威力を発揮する。写真と一緒でその時の情景が浮かんでくる。

  

 ホテルのパンフレット          ロンダニーニのピエタ(ミケランジェロ)パンフレット

【旅行の後】                   

撮った写真はできるだけ早くプリントしアルバムに整理する。併せて旅行中に集めた資料も整理する。 

      

旅先で撮った写真のコマ                            アルバムに整理したもの

 この時がまた楽しい。写真を張り付ける時には、その時々の情景が浮かんでくるように整理しながら 頭の中で再び旅をしている。様々なことを思い出しながらその余韻を楽しむ。そして最後に旅の思い出を紀行文と言えるかどうかは知らないが、文章にして残すことにしている。何年か前に行った旅の写真や紀行文を眺め、その時の思い出に浸るのも楽しいもの。

そして、また『知らない街を訪ねてみたい。何処か遠くに行きたい。』と思い始めるのである。